最近、若干の体重増が気になり、あるものを押し入れから取り出しました。
それはホコリにまみれて押入れに放置されていた「ビリーズブートキャンプ」のDVD。
そう、10年前に一世を風靡したあの「ビリーズブートキャンプ」に再び入隊してみたのです。
その結果、久しく使っていなかった腹筋や背筋が刺激されたのでしょうか、入隊翌日からピリッとした筋肉痛が襲ってきたのです。いてててて…。
(翌日に痛みがくるのはまだまだ若い証拠なのでしょうか。)
しかし、何日か続けて行くとその「いてて」も段々と弱まり、そしてなくなり、その結果、恥ずかしながらほんのチョットではありますが、シュッとしてきました。
そんな「いてて」の感覚、実は仕事でも同じことが言えるのではないかと思います。
全国で飲食店向けの中古厨房機器を販売する「テンポスバスターズ」という会社があります。
この会社には「テンポス精神17箇条」と呼ばれるものがあり、その中の第11条に「いてての法則」と呼ばれるものがあります。
前屈をして、手のひらを床につけようとすると「いてて」と感じる。
しかし、それを毎日毎日やり続けて行くと「いてて」を感じる位置が下がり、ゆくゆくは「いてて」を感じることなく手のひらを床にペタッとつけられるようになる、という話です。
つまり「いてて」を感じる時というのは、これまでの自分の限界を超えた状態であり、まさにそれが、自分が成長できている状態であるということを、前屈をした時に体に感じる「いてて」になぞらえています。
この「いてて」、私たちの仕事における「目標設定の仕方」にも繋がる部分があります。
いわゆる「ストレッチ目標」の設定です。
少しの「いてて」で達成できそうな目標を定め、その目標達成に向けて頑張る、その目標を達成したら、次に「いてて」を感じながら達成できる目標を定めるという考え方です。
これを繰り返すことが出来れば、いつか自分を振り返った時に、あの時は「いてて」だったけれど、今は全然「いてて」と感じなくなり、自分の成長を大きく実感できることに繋がります。
今、自分の仕事にどれだけ「いてて」な仕事があるか。
その数が多ければ多いほど成長できる余地とチャンスがあり、「いてて」がなくなったら新しい「いてて」を決めて取り組むことに変わりはありません。
いつも「いてて」「いてて」と感じながら仕事がしたいですね。
4月から新しい年度が始まり、私たちの会社にも新入社員が入社します。
仕事でも私生活でも新たな「目標」を定めることが出てくるかと思います。
そんな時、自分にとって「いてて」な目標を定めて見てはいかがでしょうか。