エスプリングソーシャルキャピタル人事コラム「Hot e Spring」は、人事職に関わらず、様々な職種の方が見ても役立つ人の成長に関する情報をお届けするコラムです。
そういった想いから、タイトルを「Hot e Spring(ほっと+エスプリング)」といたしました。
専門的・学術的な知見に基づいたものから、個人的な話を通じて教訓を得るようなものまで、 様々なお話を取り揃えております。

想いをつなげる(大事にしたいことを次の世代に伝えたい方へ)

いよいよ来月、ブラジルでワールドカップが開幕します。
ザックJAPAN、そして世界の各国の活躍が楽しみですね。

ほぼ手が届きかかっていたアメリカワールドカップの切符を、ロスタイムで逃した、あの「ドーハの悲劇」から20年。
月日が経つのをとても早く感じます。

1993年のJリーグ創設を皮切りに、日本のサッカーのレベルも飛躍的に発展を遂げました。
そして、ヨーロッパの強豪チームで活躍する日本人選手を、どんどん輩出するようになりました。
日本代表チームも、それに合わせるかのように日々進化を遂げてきています。

これは、選手個人の技術やチームの戦術レベルが向上したのはもちろんのこと、協会や地元、そしてサポーターが一緒になって日本のサッカーを盛り上げてきた賜物です。

更に、そのプロセスで過去の先人が経験して感じた「想い」が、「文化」としてキチンと次の世代に伝承されているからではないかと考えています。

ドーハの悲劇での悔しさや、その悔しさをバネに初出場を決めた時の感動。
地元での開催で多くのサポーターに囲まれて試合をする喜び。
ボロボロの前評判を覆して、決勝トーナメントまで勝ち進んだ時の興奮。
代表に選ばれた選手の喜びや、選ばれなかった選手の悔しさ…。

一人一人の「想い」が、経験者の言葉として多くの人に伝えられ、今の日本サッカーがあるのではないかと思います。

ドーハの悲劇を経験していない人は、全く同じ経験が出来ません。
ドーハの悲劇を経験しろと言われても、経験することは出来ません。

しかし、経験者はそこで感じたことを伝えることが出来ます。
経験者が当時何を考え、感じ、どういう言葉や態度を発したのかは、伝えられます。

それは企業経営や組織においても一緒。
例えば井深大さんや松下幸之助さん、本田宗一郎さんなどの、「創業者」が事業を立ち上げた時と全く同じ経験を、今の社員が経験することは残念ながら出来ません。

しかし、事業立ち上げのプロセスの中で、当時の創業者がどういうことを感じ、何を考え、最終的に何を学び、何に気づいたのかということは、次の世代へと語り継いでいくことが出来ます。

例えば、トランジスタラジオや電球ソケット、二輪車の開発を夢中になって取り組む中で、これができれば世の中が大きく変わると感じていたであろう「ワクワク感」であったり、なかなか上手く形にならない中でも「あきらめずにやり続けることの大切さ」であったり、こういった大切な気持ちや想いは伝えることが出来ます。

社員もそれを肌で感じ取り、日々の仕事にその当時の「想い」を込めることが出来ます。
まさにこれが経営理念や行動指針、社員一人一人の根幹にあるスピリットや企業文化。

先人の「想い」を引き継いだ今の世代、次の世代の社員は、企業文化を継承しながらも、激変する環境に上手に「適応」しながら、新しいチャレンジをし、発展していくのだと思います。

私たちの会社では、クライアント企業の経営理念をしっかりと理解し、サポートしていくことを大切にしています。
その企業だからこその強み、そして時代を理解した上でのチャレンジ、不易流行を大切に、これからも邁進していきたいと思います。

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