エスプリングソーシャルキャピタル人事コラム「Hot e Spring」は、人事職に関わらず、様々な職種の方が見ても役立つ人の成長に関する情報をお届けするコラムです。
そういった想いから、タイトルを「Hot e Spring(ほっと+エスプリング)」といたしました。
専門的・学術的な知見に基づいたものから、個人的な話を通じて教訓を得るようなものまで、 様々なお話を取り揃えております。

Let It Go ~ありのままで~(前編)(自分自身への向き合い方へのヒントが欲しい方へ)

好きな言葉は何ですか?と聞かれると、私は「誠実」と答えています。
「誠実」という言葉を聞いて皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「あなたはとても誠実な人だ」「何事に対しても誠実な対応ですね」と言われれば、とんでもない「ひねくれもの」を除けば、嬉しいですよね。
おそらく、総じてポジティブなイメージを持たれているのではないでしょうか。
辞書で意味を調べてみると、「誠実:私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま」とあります。
どうやら、「誠実」という言葉を成立させるためには、対象となる人や物事が必要なようです。

ところで「誠実」の対象を人とした場合、その人は自分以外の誰か、つまり他人なのでしょうか?

一般的には、自分以外の誰かを対象として「誠実」であるとするのが、イメージを作りやすく思います。
「私は家族に対して誠実である」「私はお客様に誠実な対応をする」といった具合です。

では、自分に対して誠実であるということは、あり得るのでしょうか?また、それはどのようなことなのでしょうか。
「自分に誠実である」ということは、「自分に正直である」ということに近いような感じがしますが、少し違うような気もします。
そもそも自分に正直であったら、自分のやりたいことばかりになってしまい、私利私欲や我儘になってしまうことも考えられます。
その結果が、本当に自分自身を幸せにするかは分かりません。
誠実の対象の自分を不幸にしてしまう、つまりポジティブな状態にしないこともありえるとなると、これは誠実とは言えないのではないでしょうか。

それでは「自分に誠実である」というのはどのような状態なのでしょうか。
私は「自分に誠実である」というのは、「自分を必要以上に大きく見ない:過大評価しない」、そして「自分を必要以上に小さく見ない:過小評価しない」ということ、つまり、「自分をありのまま受け入れる」ことだと思います。
「見ない」を「見せない」に置き換えると「自分以外の他人に対しても誠実である」ということの意味にもなりますので、他人に対しても自分に対しても「誠実」であることと同じことであることだと思います。
つまり「自分をありのまま受け入れる」ことは、自分に対しても、他人に対しても「誠実」であることなのです。

人は人生の中で、成功や失敗を繰り返して得手不得手を知り、喜怒哀楽を感じて自分の嗜好に気付き、自己を形成していきます。
その過程で、多くの人との関わりあいを通して、承認をされることで、自分が何者なのかを確認し、自己を確立していくのだと思います。

しかし、他人からの期待に応えたい、逆に馬鹿にされたくないなど、必要以上の大きな承認を得たいとの欲求から自分を大きく見せたり、逆に自信がないところには関わりたくない、恥をかきたくない、という思いから、自分自身を小さく見せることがあります。

他人に自分を必要以上に大きく見せ、他人に過度な期待をかけ、結果が伴わなくて迷惑をかけたり、過度な期待に負けて自分が苦しくなってしまうことはないでしょうか。
あるいは自分を過小評価してしまい、新しいことに取り組むことを躊躇してしまい、せっかくのチャンスを逃してしまうことはないでしょうか。
または、本来は他人にきちんと対処することで解決する問題を、関わりたくない、難しいということで逃げてしまい、他人に対して迷惑をかけることはないでしょうか。
これはとても「不誠実」なことに思えます。

それでは、「誠実」であるために「自分をありのまま受け入れる」にはどうすれば良いのでしょうか。
これは、自分自身のことなので一見簡単なことのように思えます。しかし自らを振り返ってみたときにどうでしょうか?
意外と難しく、乗り越えるハードルが高いように感じます。

ところで「ありのまま」と言えば、最近、大ヒットした映画「アナと雪の女王」の挿入歌「Let It Go ~ありのままで~」を思い浮かべます。
皆さんは、あの映画をご覧になりましたか?
「Let It Go ~ありのままで~」は、映画の中で流れる「松たか子バージョン」とエンドロールで流れる「May J.バージョン」があるのを皆さんご存知ですよね。
皆さんはどちらのバージョンがお好きですか?

実は、主人公の一人、雪の女王エルサが、「ありのまま」の自分を受け入れるヒントを映画の中で与えてくれています。
また、そこに2つの「Let It Go ~ありのままで~」が効果的に使われているのです。
次回は、「アナと雪の女王」を題材に「ありのままで」自分を受け入れることについて考えてみたいと思います。

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