エスプリングソーシャルキャピタル人事コラム「Hot e Spring」は、人事職に関わらず、様々な職種の方が見ても役立つ人の成長に関する情報をお届けするコラムです。
そういった想いから、タイトルを「Hot e Spring(ほっと+エスプリング)」といたしました。
専門的・学術的な知見に基づいたものから、個人的な話を通じて教訓を得るようなものまで、 様々なお話を取り揃えております。

Let It Go ~ありのままで~(後編)(自分自身への向き合い方へのヒントが欲しい方へ)

先日、妻と一緒に映画「アナと雪の女王」日本語吹き替え版の映画を見てきました。
素晴らしい映像とディズニーらしいストーリーで只々感激でした。
この映画をもとに、前回に引き続き、「誠実」について考えてみたいと思います。

前回は「誠実」であるということは、「自分を必要以上に大きく見せない、見ない」、そして「自分を必要以上に小さく見せない、見ない」、つまり、「自分をありのまま受け入れる」ことだとお話ししました。
では「自分をありのまま受け入れる」にはどうすれば良いのでしょうか。

「ありのまま」というと、映画「アナと雪の女王」の挿入歌の「Let It Go ~ありのままで~」を思い出す方も多いのではないでしょうか。
雪の女王のエルサが、触れたものを氷に変えてしまうという自分の魔力が嫌になり、人を傷つけないために山奥の氷の城に閉じこもるシーンで、「Let It Go ~ありのままで~」(松たか子バージョン)が流れます。
エルサが変わっていく様子が印象的に表現されていました。

曲名の「Let It Go」と「ありのままで」という言葉ですが、英語と日本語では意味合いが違うようです。

英語の「Let It Go」は、「嫌なことは放っておきなさいよ!」とか「そんなこと気にしないで」という意味合いのようです。
一方、日本語の「ありのままで」は、「偽りのない」や「そのままで」という意味合いなので、少しニュアンスが違いますね。
エルサが氷の城に閉じこもるシーンで流れる「Let It Go」は、英語の意味合いがフィットしていると思います。
「もう人を傷つける自分がイヤ!誰もいないところで気にしないで生きるの!」という感じでしょうか。

エルサが氷の城に閉じこもった後、いろいろな出来事が起こるのですが、自らの体を張った妹のアナの犠牲を代償として、エルサはやっと「ありのままの自分」を受け入れて、自分の城に戻ってきます。
また、妹のアナも、ありのままの自分の気持ちに気づき、本当の愛が何なのかを知ります。
最後はハッピーエンドでエンドロールに入り映画は終わりなのですが、この時に流れる「Let It Go ~ありのままで~」(May J.バージョン)は、日本語の意味合いが合っていると思います。
同じ曲でも、松たか子バージョンとMay J.バージョンは曲調も違いますよね。
これは日本語吹き替え版だけの話ではなく、英語版も当然ですが、すべての言語の吹き替え版で2パターンの曲が使われているそうです。
映画を面白くする効果的な演出なのでしょうね。

ところで、「自分をありのまま受け入れる」のはどうすればよいでしょう。

「アナと雪の女王」のエルサは、最初、自分の嫌なところから目を背き「Let It Go」と氷の城に閉じこもるのですが、いろいろな出来事を通して、犠牲は伴うけれど自分と向き合う恐怖を乗り越えて、「ありのままで」自分を受け入れることになりました。
この映画から教えられることは、「自分をありのまま受け入れる」には、嫌な自分にも目を背けず、勇気を持って、自分と正面から向き合う、つまり、自分を知ることから始めることではないかと思います。
自分を知ることは、決して「Let It Go:嫌なことは放っておきなさいよ!、そんなこと気にしないで」ではダメで、大変勇気がいることをエルサは教えてくれているように思います。

自分を知るには、いろいろな方法があると思います。
深く自問自答して「出来ること」「出来ないこと」「好きなこと」「嫌なこと」を考えてみる。
MBTIなど自己認知のツールを使ってみる。などなど、やり方はさまざまです。

他人からフィードバックを受けるのも有効な手段です。
人は自分自身のことがなかなかわからないと言われていますが、確かにその通りだと思います。
ですから、他人からのフィードバックは自分を知る上で大変有効なのだと思います。

しかし、時として他人からの自分を見る目や評価は、とても辛く苦しいことがあります。
自分を知る、ありのままに受け入れることは、同時に見たくない自分をさらけ出すことでもあり、大変に勇気が必要なことだと思います。
でも、一旦、ありのままの自分を受け入れてしまえば、「出来ること」と「出来ないこと」が判り、「出来ないこと」については、どうすれば出来るようになるのか、自らの成長の課題を発見できるチャンスにもなるのだと思います。
「誠実」であること「自分をありのまま受け入れる」ことは、勇気をもってチャレンジする価値のあることではないかと思います。

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